チタンは非常に耐食性の高い金属です。
特に最大の効果を発揮するのは、海水への絶対耐性です。
また、温泉地や火山性ガス発生地域でも抜群の耐食性を誇ります。
加えて、チタンは重金属イオンの析出が極めて少なく、人体に対しても優しい金属です。
それゆえ、金属アレルギーを気にする方にも安心してお使いいただける金属です。
ここでは、チタン銘板の特徴についてご紹介します。
チタンの代表的な特徴をご紹介いたします。
チタンはかなり軽量です。
実際に、純チタンの密度は4.51で、鉄の約2/3、銅やニッケルの約半分です。
チタンは優れた耐食性を持ち、ほとんどの酸や塩基、特に海水や湿った塩化物に対して高い耐性を示します。
この耐食性は、酸素との反応によって形成される非常に薄く硬い酸化皮膜に起因しています。
この保護層が損傷された場合でも、チタンはすぐに再酸化し、新しい保護層を迅速に形成します。
チタンは、その比強度が高いため、軽量でありながら高い強度を持つことができます。
チタンの比強度は、
使用されるチタンのグレードや合金の種類、製造方法などによって異なりますが、
一般的な純チタンの比強度は、約87.1程度です。
チタン合金になると、比強度は、約225.5程度になります。
チタンは非常に高い耐熱性を持っており、熱交換器や高温環境下で使用できます。
チタンの溶融点は約1668℃です。
これは、鉄の約1530℃、銅の約1080℃、アルミの約660℃と比較して非常に高い値です。
このため、チタンは耐熱性に優れていると言えます。
この特性のため、自動車や航空機の耐熱部品として使用されることがあります。
チタンの熱伝導率は17(W/mK)です。
対して、アルミニウムの熱伝導率は236(W/mK)、ステンレスの熱伝導率は84(W/mK)です。
つまり、チタンの熱伝導率はアルミニウムの約1/14、ステンレスの約1/5という事です。
チタンは一般的な金属と異なり、チタンは空気に触れるとすぐに酸化皮膜を形成するため、金属イオンが溶け出すことはほぼありません。
そのため、金属アレルギーを引き起こしにくいという特徴があります。
チタンは時計、メガネ、ピアス、インプラント、ゴルフドライバー、など私たちの身近なところで使用されています。
チタンは加工が難しいと言われておりますが、チタンにも種類がたくさんあり、
航空機で使用されるような合金チタンは非常に硬く加工が難しいです。
対して、純チタンは非常に加工しやすく、切断、曲げ、溶接、プレス整形、など
ステンレス鋼と同様に加工していくことが可能な金属です。
耐食性が高く、強度も高いため、薄い材料をうまく使いこなすことがチタン活用のポイントです。
屋根などは0.3mm-0.4mmのチタンが使用されます。
建材用途でも、背面に補強を行い、0.3mmや0.6mmが使用されております。
他の鋼材とは少し違う発想で使用していくことで、新たな可能性を生み出すことが可能です。
チタンは海水への絶対耐性があります。
また、耐油性も耐酸性(フッ酸を除く)の優れており、非常に耐久性の高い金属です。
また、発色させることで、識別も可能となります。
塗装と違い、劣化し色褪せていくことはありません。
そのため、QR銘板として最適な材質です。
さらにガラスコートをこなうことで性能を飛躍的に向上させることも可能です。
<耐指紋・耐食性向上コーティング材料>
チタンは厳しい環境下や、メンテナンスを行いにくい場所などでも活躍します。
普通の材料では錆が発生したり、色褪せたりする環境でこの発色チタンは識別と長期耐久性を確保できます。
色は、塗装ではない、本来チタンの持つ酸化皮膜の厚みによる効果です。
このような場所にチタンを使った表示部材は活躍します。
発色することで識別も可能となります。
また、さらに耐傷つき性が必要な場合はPVDによる窒化チタンコーティングを行うことでさらに耐久性を増すことが可能です。
<販売>
※弊社の販売子会社が販売しています。
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