ステンレス鋼はその耐食性と美観から、多くの産業で広く利用されています。しかし、その特性を最大限に活かすためには、適切な接合技術が必要となります。今回は、ステンレス鋼の接合加工について、リベット接合・はぜ接合・ネジ止めという3つの主要な方法に焦点を当てて解説します。
リベット接合は、2つ以上の部材を重ね合わせ、リベット軸を通し、ハンマーのスナップで打撃を加えてつぶして接合する方法です。ステンレス鋼の接合においては、リベット接合はゆるみが少なく、耐食性や耐熱性を必要とする接合に適しています。
はぜ接合は、板の接合部にあまり応力のかからない場合に、溶接やリベットに頼らず、板自体をはぜ状に成形して接合する方法です。ステンレス鋼は剛性が強いので、はぜ接合は通常、板厚2mm以下のものに適用されます。
近年、ステンレスの木ネジ、ボルト、ナットなどの使用が増えています。これは、ステンレス鋼が耐食性に優れており、メッキの必要がない為です。軟鋼や黄銅製品のJIS規格に準じて作られた製品が市販されています。
ステンレス鋼の接合加工について、リベット接合、はぜ接合、ネジ止めという3つの主要な方法について解説しました。それぞれの方法には特性と適用状況があり、適切な方法を選択することで、ステンレス鋼の特性を最大限に活かすことができます。より効果的なステンレス鋼の接合加工のためにも、ぜひ、これらの知識をご活用ください。
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