二相ステンレス鋼というステンレス鋼をご存知ですか?
この二層ステンレス鋼は鋼の組織がオーステナイトとフェライトの二相組織となっていることが特徴の新しいステンレス鋼です。
二相ステンレス鋼の特徴について説明します。
高い強度により薄肉化ができ、重量が軽くなります。
重量が軽減されることで材料使用重量が減りコストダウンに貢献します。
耐摩耗性に優れています。
適材適所の材料鋼種を選定することで、強度と耐食性を両立させることが可能です。
熱疲労特性が向上します。熱歪みが軽減できます。
様々な用途へ適した研磨加工が可能です。
外観部品追証性の高い研磨加工や、内部部品に必要な機能性研磨加工など
様々な用途に合わせて豊富な研磨加工が可能なステンレス鋼です。
レアメタルの含有量が少ないため環境にやさしいステンレス鋼です。
それゆえに価格は長期で安定します。
また、省資源ステンレス鋼は環境負荷が軽減されるステンレス鋼です。
そして、ステンレス鋼の特徴でもあるリサイクル・再生可能な金属材料となります。
二相ステンレス鋼はレーザー加工切断が可能です。
機械的な剪断であるシャーリング加工では、二相ステンレスは通常の倍の切断能力が必要となります。
それゆえに、二相ステンレス鋼は切断はレーザー加工が最適です。
しかし、レーザー加工以外でもウォータージェット切断、ウォータープラズマ切断も可能です。
この機械のカバーパネルは耐指紋効果と防眩性、耐摩耗性を付加しています。
加工手順は、各二層ステンレス鋼を研削研磨加工後にバフミラー光沢研磨表面にして、清浄度を上げます。
SUS329J1は特に耐摩耗性重視(MAKO-IITK2HUB)
SUS821L1は防眩性と手触り性を重視(MAKO-IITK16UB)
それぞれに対して適応する研磨加工を施しています。
最終的にはMaCoatGCコーティングを行い耐傷つき性、耐指紋性を向上させています。
SUS329J1の特徴は、高耐食ステンレス鋼であるSUS316L鋼と同等以上の耐食性で高強度であることです。
具体的は0.2%耐力で約2倍以上の高度を誇ります。
つまり、耐食性が必要な塩害地域や海水付近への設置装置、水産機械などSUS316L
で製造されているタンクやプラント、漁業機械装置や水産物対応のステンレス加工物に対して、
優れた高耐食特性と高強度特性を活用することで、板厚を薄くし、それにより軽量化とコストダウンが図れます。
水産・海運、など海際で活躍する、強度が必要で中厚のステンレス鋼を使用されている場合に大きな貢献が期待できます。
耐久性重視で使用されるステンレス鋼ですが、特徴的な鋼種が多くあります。
適切に選定していくことで、軽量化やコストダウンに繋がります。
また、研磨加工性が優れた鋼種は多くの付加価値を向上させていくことも可能となります。
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