アルミニウム機能性ブラスト板材— ガラスビーズ＆アルミナで「美」と「性能」を両立する —
光をやわらかく拡散する上質なマットから、反射を抑えた機能面まで。
ガラスビーズブラストとアルミナブラストは、デザインとエンジニアリングの境界を超えて価値を創ります。
いま求められるのは「機能×意匠」を同時に満たす表面
建築・インテリア・プロダクト・産業機器の現場では、素材に「見た目の質」と「機能的合理性」の両立が強く求められています。
アルミニウムは軽量・耐食・加工性に優れ、さらにブラスト加工で微細凹凸を制御することで、光学的な反射抑制や塗装・接着の密着性向上、手触り・質感の高級化といった価値を同時に実現できます。
※用語メモ：「ブラスト」は、メディア（投射粒子）を高圧噴射して表面を均一加工する処理の総称です。主に「ガラスビーズ（球状）」「アルミナ（角状）」を用います。
二つの主力仕上げ：ガラスビーズ vs アルミナ
ガラスビーズブラスト（やわらかな光沢・上質マット）
特徴①
・球状メディアにより、テクスチャーが均質で上品な拡散反射
特徴②
・指先で“絹”のような滑らかさ：什器・照明・家具・内装パネルに最適
特徴③
・眩しさを抑えつつ、素材感と清潔感を両立
アルミナブラスト（シャープ・反射制御・耐摩耗）
特徴①
・角状メディアで微細凹凸を明確に形成、機能面を重視
特徴②
・外装筐体・研究機器・計測装置など、反射ノイズ抑制が有効
特徴③
・塗装・接着の下地処理としての密着性向上にも好適
デザイナーが選ぶ理由：光を“描く”マット
ブラスト面は単なるマットではなく、光を設計する表面です。間接照明や自然光の角度で陰影が呼吸し、鏡面やヘアラインでは得られない“第三の質感”を提供します。高級店舗・ホテルラウンジ・ミュージアム什器などで採用が進むのは、
質感が空間体験を更新するからです。
エンジニアが重視する機能：表面制御がもたらす実益
機能①：反射防止・光学ノイズ低減
・センサー周りや表示窓周辺の迷光・グレアを抑制し、測定安定性に寄与。
機能②：密着性・表面エネルギーの最適化
・塗装/接着/コーティングの基盤として、初期密着と耐久性を底上げ。
機能③：摩擦特性・摺動安定化
・均一な微細凹凸で滑りのムラを抑え、摺動信頼性を確保。
機能④：熱伝達・放熱の調整
・凹凸と表面積の関係を活かし、放熱・冷却の設計に活用。
よくある技術的ご要望
・表面粗さ（Ra/Rz）、反射率、接触角などの評価データ提供
・ブラスト後に陽極酸化・PVD等の二次処理を想定した前処理
・試作～量産における再現性とばらつき管理の設計
・建築用・研究用に合わせた材料記号/ロット管理とトレーサビリティ
研究・試験用途向けに、評価メニュー（粗さ・反射率・密着 ほか）の個別見積りが可能です。
加工対応範囲と品質体制
デザイン用途から産業用途まで、同一工場・同一基準で対応。試作と量産の条件差を最小化し、ロングテールの小ロットにも柔軟に対応します。
加工能力（アルミ板材）
・最大サイズ：4,000mm × 4,000mm
・最大重量：2トン
・大判建材と大型筐体の一体処理に対応
品質・再現性
・条件仕様・設備点検・記録による再現性管理
・全数検査スキーム
・評価データのレポーティング
サステナブルな素材設計へ
アルミニウムは高いリサイクル性を持つ循環型素材。ブラスト仕上げは塗装に頼らず意匠性を引き出せるため、環境配慮設計とも親和性が高いです。
ZEB/ZEH志向の内外装、再エネ設備の筐体など、サステナブル建材としての価値も訴求可能です。
FAQ
▼Q：表面粗さは指定できますか？
ご希望のレンジ（例：Ra 0.x〜y μm）に合わせ、メディア・圧力・距離・時間等を最適化します。評価値の提示も可能です。
▼Q：ブラスト後に塗装・PVDは可能？
可能です。目的に応じた前処理条件をご提案します。密着・耐久試験のセット実施も承ります。
▼Q：指紋・汚れは目立ちますか？
鏡面に比べ目立ちにくい傾向です。想定環境により最適な仕上げを提案します。
▼Q：納期とロットは？
試作は短納期、小ロット可。量産は事前の条件票確定で安定供給します。詳細はご相談ください。
サンプル請求・技術相談
ガラスビーズ／アルミナの比較サンプル、評価メニュー（粗さ・反射率・密着など）、建築・研究それぞれの要件に合わせた最適条件をご提案します。
大型ブラスト（最大 4,000mm × 4,000mm・2トン）にも対応可能です。
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