投稿日:2025年9月1日

アルミニウムヘアライン意匠研磨板材― 自由な加工と表現を可能にする新しい素材ー

はじめに

現代の建築・インテリアデザインにおいて、金属建材は単なる構造材や装飾材の枠を超え、空間の印象を大きく左右する「表現の素材」として位置づけられるようになってきました。特にアルミニウムは、その軽さと加工性の高さから多くの分野で利用されており、デザイン建材としての需要も急速に拡大しています。

 

TOYO FMDSが提案する アルミニウムヘアライン意匠研磨板材 は、建築家・デザイナー・施工業者の皆様にとって新しい創造の可能性を広げる製品です。本記事では、その特長やメリット、応用可能性について詳しくご紹介します。

標準最大サイズ 1219mm × 2438mm  ― 大判板材による自由な設計ー

アルミニウムの意匠建材を検討する際、重要な要素の一つが「サイズ」です。TOYO FMDSのアルミニウムヘアライン材は、最大1219mm × 2438mmという大判サイズで提供可能です。

これにより、以下のメリットが得られます。

メリット①

◎大空間の壁面や天井にシームレスに使用可能

メリット②

◎大型什器や家具の製作に対応

メリット③

◎切り板・小口製品への展開も容易

従来、小さな板を継ぎ合わせて施工する必要があったデザインも、大判サイズなら継ぎ目を極力抑え、美しく仕上げることができます。

 

自由切断・自由描画切削が可能

TOYO FMDSでは、単に板材を供給するだけでなく、自由形状の切断加工にも対応しています。レーザーカットやウォータージェット加工によって、建築家やデザイナーが描いた曲線・パターンをそのまま金属板に落とし込むことが可能です。

これにより、以下のような応用例が考えられます。

応用例①

・パーティションやスクリーンに透かし模様を入れる

応用例②

・ブランドショップのファサードに独自デザインを展開

応用例③

・什器やサインへの自由描画デザイン反映

アルミニウムはステンレスに比べて軽量で柔らかいため、切断や加工の自由度が非常に高い点も大きな魅力です。

 

素材は生地アルミ ― 表面処理の自由度が無限大

TOYO FMDSのアルミニウムヘアライン材は、【アルマイト未処理(生地材)】であることが最大の特長です。一般的に市販されるアルミ板はすでにアルマイト処理が施されている場合が多く、その場合は追加加工が制限されてしまいます。

しかし、生地の状態で提供することで、以下のような二次加工が自在に可能になります。

①アルマイト処理

・耐食性・硬度を高める

②カラーアルマイト

・高級感ある発色を実現

③塗装仕上げ

・デザインやブランドカラーに合わせる

④特殊コーティング

・指紋防止・耐汚染・光沢保持

つまり、「素材そのものがキャンバス」であり、デザイナーが自由に色や質感を加えることができます。

>>特殊コーティングに関してはこちら

 

ヘアライン仕上げがもたらす高級感

「アルミ研磨」と一口にいっても、その仕上げ方によって大きく印象は異なります。今回ご紹介するヘアライン仕上げは、一定方向に細かなラインを入れることで、落ち着いた光沢と高級感を持たせる研磨技術です。

この仕上げには以下の特徴があります。

特徴①

・空間全体に落ち着きとモダンさを演出

特徴②

・指紋や傷が目立ちにく

特徴③

・光の当たり方によって陰影が美しく変化

ステンレスヘアラインに比べて、アルミはより柔らかい光を反射するため、ナチュラルで優しい表情を持ち合わせています。

>>ヘアライン加工についてはこちら

 

アルミ建材としての利点

アルミニウムを建材に用いることには、多くのメリットがあります。

メリット①:軽量性

◎ステンレスや鉄に比べて軽く、施工性に優れる

メリット②:加工性

◎曲げ・切削・穴あけなど二次加工が容易

メリット③:デザイン性

◎研磨・アルマイト・塗装による多彩な表現が可能

メリット④:リサイクル性

アルミは再生利用性が高く、環境配慮型建材として注目

特にサステナブル建築の潮流において、アルミ建材は環境負荷の少ない素材として再評価されています。

 

想定される活用シーン

アルミニウムヘアライン意匠研磨板材は、幅広い用途に活用できます。

①建築内装

・ホテル・オフィス・商業施設の壁面パネル

・高級レストランやカフェのカウンター・什器

・天井パネルや柱巻き仕上げ

②建築外装

・商業ビルのエントランスファサード

・屋外サイン・ブランドロゴプレート

・モニュメント・オブジェ

③家具・什器

・オーダーメイド家具の天板・扉材

・展示会ブースや什器の意匠面

・インテリア小物やアート作品

 

他素材との比較

アルミ意匠材を検討する際、よく比較されるのがステンレスです。

①重量

・アルミはステンレスの約1/3で軽量

②耐食性

・アルマイト処理でステンレスに近い耐食性を確保可能

③デザイン性

・アルミは発色や塗装に強み、ステンレスは鏡面・高級感に強み

④コスト

・アルミは大面積に展開しやすく、コストパフォーマンスに優れる

つまり、アルミは「軽さ・自由度・コスト面」で有利、ステンレスは「耐久性・重厚感」で有利という位置づけです。プロジェクトごとに適材適所の使い分けが推奨されます。

 

TOYO FMDSの強み

TOYO FMDSは、これまでにステンレス・チタンを中心に意匠研磨技術を追求してきました。そのノウハウを活かし、アルミニウム分野にも独自の付加価値を提供します。

特徴①:意匠性を重視した研磨技術

特徴②:オーダーメイド対応力

特徴③:少量多品種・短納期にも柔軟対応

特徴④:大判板材から小物まで一貫加工

単なる素材提供にとどまらず、「デザインを形にするパートナー」としてプロジェクトを支援いたします。

 

サステナビリティと未来性

持続可能性が求められる時代において、アルミ建材は重要な位置づけを担います。アルミはリサイクル時のエネルギー消費が新地金生産のわずか5%程度に抑えられるため、循環型社会に適した素材です。

また、都市開発・再開発・リノベーション市場においても、軽量かつデザイン自由度の高いアルミ意匠材は、これからますます需要が高まると予想されます。

 

まとめ

TOYO FMDSの「アルミニウムヘアライン意匠研磨板材」は、

特徴①大判サイズ対応

特徴②:自由切断加工可能

特徴③:生地材による表面処理自由度

特徴④:ヘアライン研磨による高級感

を兼ね備えた次世代型デザイン建材です。

建築家・デザイナー・施工業者の皆様にとって、空間を美しく演出し、自由な表現を実現する最適な素材となることでしょう。

公式サイト TOYO FMDSでは、詳細仕様や導入事例について随時ご紹介していきます。ぜひご覧いただき、貴社のプロジェクトに新しい可能性を加えてください。

 

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