ケーススタディ2【展示用ラグジュアリー什器棚】

ご依頼:ブランドの世界観を支える、展示会用ラグジュアリー什器棚を作りたい

P2Cブランド様より、「眼鏡を美しく陳列できる展示用の棚を製作してほしい」というご相談をいただきました。
展示会でブランドの価値を視覚的に伝えるため、高級感と機能性を両立した大型什器という要望をいただきました。

設計:分割構造で、運びやすく・組み立てやすく

展示会場までの輸送性と設営のしやすさを考慮し、棚全体を分割構造で設計しました。
路線便で運べるように、各パーツの寸法を慎重に調整しています。

また、展示物は軽量なアイウェア中心ということもあり、型鋼の板厚を最小限まで薄く設計
軽量化を図りつつも、見た目に重厚感を感じさせるバランスに仕上げました。

高級感を演出するため天板にはウォルナットの木板を使用し、その温かみと対照をなすように脚部にはステンレスのシャインビーズブラスト仕上げを採用。
金属の上質な輝きが、木の質感を一層引き立てるデザインです。

ラグジュアリー棚設計図

製作:細部まで意匠を整えた、高難度の金属加工

今回この棚は「分割して運べる」「すべての面が見える」構造を両立させるため、設計段階から精密な検討が求められました。
高さ・幅ともに輸送制約がある中で、複雑な溶接構造を取り入れる必要があり、特に入り組んだ箇所の研磨加工には高度な技術が必要でした。

まず、各部材には高品質な下地研磨を実施し、ブラスト処理の下準備を丁寧に行います。
溶接後には目立つラインを消すための修正研磨を施し、最終的に均一で美しい表面を実現。
裏面や側面など、通常は見えにくい部分も妥協せず、どの角度から見ても美しく見える意匠加工を徹底しました。

ラグジュアリー棚

仕上がり:静かな存在感と高級感

完成した什器は、ウォルナットの深い色合いと金属の上品な反射が調和した、まさに“見せるための棚”となりました。
展示会場ではブランドの世界観を引き立てる存在として好評をいただき、
「見せ方をデザインする什器」として次の展示でも採用されています。


展示什器の製作では、見た目の美しさだけでなく、運搬性・組立性・耐久性といった現場での使いやすさも重要です。
当社では、展示会や店舗などの空間演出を支える金属什器の設計・製作を、
素材選定から仕上げまで一貫して対応しています。